昨年3部構成で開催した「写真家 長谷川恭子さんに教わるプロのコツ」シリーズ、今年は撮った写真の加工について学びました。
せっかく撮った写真が、思ったよりも暗くて残念! 実際はもっときれいだったのに・・・
スマホアプリに画像加工の機能があるけど、イマイチうまく使えない・・・
そんな方のために、だれにでもできる写真加工のこつを長谷川恭子さんが教えてくださいました。
写真加工と言えば、Adobe社のPhotoshopを思い浮かべる方も多いと思いますが、個人で買うには高いし、さすがにそこまでは要らない、そこで、長谷川さんが紹介してくださったのは、同じ Adobe社の Photoshop シリーズの中の Lightroom Mobile。PC版は有料ですが、スマホアプリはなんと無料!
これをダウンロードしておけば、スマホで撮った写真をその場でちょっと加工してSNSにアップまで簡単にできるから嬉しいです。
最初はLightroomの説明から・・・
Lightroomは、写真だけでなく、動画も編集、加工できる優れもので、初心者でも簡単に写真管理ができ、専門的なクリエイティブ補正もできちゃう。さらにRAWデータを現像することもできるとのこと・・・
えっと・・・このあたりから・・・??? 写真の世界は素人には専門用語が辛いです・・・
ちなみに「RAWデータ」とは、未加工状態でのデータのことで、デジタルカメラでとった写真は通常JPEGなどの形式で保存されるのに対して、デジタル一眼レフなどではRAWデータとJPEGなどと両方のデータができるそうです。
さらに「現像」とはRAWデータを取り扱うことを言うそうです。(現像というと暗室のイメージが強いので、ちょっと混乱しますね)
この日は、長谷川さんが加工用の写真をいくつか用意してくださっていて、まずはそれらの写真を各自スマホにダウンロードするところから始まりました。
そのままでも素敵な写真だけれど、長谷川さんに指摘されてよく見ると確かに部分的に暗かったり、もう少し手を加えたい箇所があります。
暗い写真を明るくするには「露光量」で調整しますが、これだと画面全体が明るくなるだけで、陰になった部分的に暗いところを補正するには適しません。そこそで教えていただいたのが「自動諧調」。
写真の一番いいところをバランスよく選んでくれるので、素人にはほんとにうれしい機能です。
もうこれだけで私は大満足! 今日はもう帰ってもいいかなって思うほどの最強兵器です。
これだけでもいいのですが、部分的に暗いところを補正したいときは「シャドウ」で暗い部分を補正して(PC版では補助光というらしい)それから露光量や自動諧調を行うと良いそうです。
応用編ではハイライトとシャドウの使い方を教えていただきました。淡い光に照らされ、暗くなってしまった様々な色をしたバラの花がハイライトで見事に浮かび上がってきます。
数値を変えることで写真の表情が変わっていくのが面白く、写真にはまっていく人たちの気持ちがよくわかります。
続いて彩度とコントラストの使い方。
同系色の色相が多い場合は「コントラスト」をちょっと低くして「彩度」をあげる。逆に異なる色相が混在する場合には彩度もコントラストもあげ、さらに露光量もあげる。彩度を下げてその後に露光量をあげると全体的に明るく柔らかい写真になる。
サンプル写真と長谷川さんの提示してくださった数値どおりに様々な設定を変えていくのですが、これ、自分では無理!というのが正直なところ。何と何をどう組み合わせればよいのか、混乱してきます。
彩度とコントラスとの話の次は「色温度」の使い方、風景では青っぽく、料理では温かみのある色で、などアーティスティックな写真に加工できます。と、教えていただきましたが、もういっぱいいっぱいでした。
で、さすが長谷川さん。これだけは覚えて帰りましょうと、こちらのレベルに会わせて(参加者の皆さまスミマセン)ポイントを3つに絞ってくださいました。それがこれ、
これだけでも忘れそうなので、まずは「自動諧調」から覚えていきたいと思います!
長谷川さん、ありがとうございました。
(参考)忘れないように長谷川さんから教わったことをメモしておきます。(Lightroom Mobile を使うときのために)
■ プレゼンター:
・写真家 長谷川 恭子
■ 開催場所:ギークオフィス恵比寿